中世・ルネサンス音楽祭

10月1日、土曜日、皆様に温かく支えていただいて、
無事「第二回中世・ルネサンス音楽祭」を終えることができました。
どうもありがとうございました。
少しでも、関わっていただけた皆様が、この音楽祭を楽しんでいただけたなら幸いです。

スタッフを除いた来場者数は約700人、夜の部までふくめると800人ほどの大きなイベントになりました。第一回の犬山での音楽祭があまりにも楽しくて、無謀にも今年の関西での開催に手を挙げてしまい、
多くの方にご迷惑をおかけしながら、沢山の手を差し伸べていただいて、なんとか開催することができました。


関連イベントのお知らせ

ちいさなちいさな 中世・ルネサンス音楽祭 2011 in 犬山

2011年 10月23日(日) 
午後1時〜5時 場所:余遊亭 1階和室 イベント広場
入場料:500円(中世ハーブティつき)

詳細は↓

http://medisalon.exblog.jp/14447334/


 

 

〜10月1日に、ご来場いただけなかった方への音楽祭レポート〜
前日吹田市は昼前から雨が降っていました。
夕方雨が止み、濡れた地面と、
段々雲が薄らいでいく夜空を眺めながら準備していました。

当日の晴れ渡った、急に涼しくなった吹田の秋空の下、ホムンクルスの先発隊 
おぎやん&ムスタファさんによるファンファーレで、西庭:中世屋台広場前にて
「第二回中世・ルネサンス音楽祭」が開幕しました。
続いて土間で妙さんのハープ演奏と騎士の物語り。
ぐんぐん世界に引き込まれます。
そして、AVALONの皆さん他関西の古楽師たち一行の駅までの商店街往復パレードと平行し、
土間ではホムンクルスさんによる古楽器演奏。さまざまな古楽器と語りに皆さん興味津々です。
パレードの一行が戻ったころ、土間ではマリア様が
巡礼の旅籠で肉を巡る諍いを収める奇跡の物語の演奏が始まり、
中世屋台には豚の丸焼きが到着。
演奏を終え、ハーメルンの一行のように観客の皆さんをを庭に引き連れて、
豚を待ち構えていたお客様の前での2回目のファンファーレ。
大きなどよめきと歓声・拍手喝采の中、15kgほどある巨大な豚の丸焼きが皆様に披露されました。
そして、長蛇の列。肉が行き渡るか心配される声もありましたが、
無事皆さんのお腹に納まることができました。

豚のランチセットは
・豚の丸焼き
・干した木の実たち(クルミ・アーモンド・干しクランベリー)
・掛け放題のピクルス
・バイオレットマスタード(ワインやハーブの入ったマスタード)

中世屋台では、
ヒルデガルト・フォーラム・ジャパンさんは、素敵な雑貨販売のほか、
古代小麦のコーヒーや特別レシピのハーブティや特大のキッシュなどなど。

ぐーちょきパン屋さんは、10分程で焼きあがる
直火でのパン焼き体験やハーブ入りライ麦パンなど。

また中世酒場では赤ワインと中世の宮廷のレシピの蜂蜜酒(ミード)、
3種類のコーディアル(ノンアルコールのハーブシロップ)のソーダ割りなど。

また、マイカップ・皿ご持参いた方へのプレゼントは特大のデーツまたは
メイプルシロップコーティングの木の実、どれも好評のようでした。

食以外の中世屋台は
Avalonさんの甲冑試着体験

中世の貸衣装、

羽ペンと封ろうでの中世手紙体験

羊毛糸紡ぎ体験

レターセットやセッションにも使える中世の楽譜集、
古楽譜のファイル、蜜蝋キャンドル販売など。

そして、ギャラリー(蔵棟)の中では、
Somaさんと樹木さんによるタロット占いと占星術と楽器展示。
演奏者たちが入れ替わりにそれぞれの古楽器の説明をさせていただきました。

そしてランチ持込での聖女ヒルデガルトのハーブセミナーが会議室で行われている一方で、
母屋では、指珠恵さんによるカリグラフィー作品と現物の写本の展示に合わせて
プサルテリの演奏とビウエラとハープで安里屋ユンタなど。

東の庭では、Avalonさんたちによる甲冑での試合が開催。
そして、ダンスはお客さんと一緒に。偶数の人数が必要ながら、
声を掛けると沢山入っていただけてなかなか偶数にならず、
最後はとても大きな円で大勢でクルクルと転り踊りました。

午後の部は、河合清子さん、河原のりこさん、佐竹哲也さんによる歌とリュート演奏。
アカペラでランチタイムにセミナー開催された聖女ヒルデガルト作曲の12世紀の歌に始まり、
ルネッサンスの歌曲他。大いに引き込まれました。

そして、玉置和男さんによるネウマ譜のワークショップ。
音楽祭用に少し短くなったTe Deumを皆で斉唱しました。
次に、ウンガレスカさん。とても温かく優しい古楽器の調べに、
観客のみなさんの表情がほころばれます。
最後に、玉置和男さんと関西の町楽師たちによる13世紀のフランス、
ボーヴェ地方の典礼劇ダニエル物語。
いつもは玉置さんお一人で歌い、語り、演奏されるところを音楽祭仕様で古楽器奏者たちが参加。
不思議な音色が奏でられるにつれ、土間が古い異国の歌物語の世界に染められました。
ここで、音楽祭は終了。

そして東庭にて、騎士の儀礼式の後、ダンスが再開。中世の屋台も日暮れと共に店じまい。
中庭いっぱいの蝋燭の明かりと一緒に夜の部の始まりました。

最後はスタッフと一部お客様とでいっしょにセッション兼打上げ晩御飯を近くのイタリア料理店で。
食べて、飲んで、歌って、踊って、演奏して、沢山おしゃべりをし、
前実行委員長からの「お家に帰るまでが中世です」という言葉を胸に刻んで、家路に着きました。

準備から終わりまで濃密な時間を共にしていただけた、全ての方へ。
素晴らしいひとときをどうもありがとうございました。

 

YOUTUBE: (30本ほど動画があります)

 

 

  

 

 

 

 

西洋音楽祭2010風景

 

西洋音楽祭2010風景2

  

楽師達

主催:NPO吹田歴史文化まちづり協会 協賛:中世・ルネサンス音楽祭会実行委員会

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